コストコ店舗から商品を仕入れて販売すると、商品価格が約2割~3割高くなると言われています。
価格だけを見て比較してしまうと高いな・・と思うのは、とてもわかります。
価格が高くなっても近くにお店がある。小分けで買える。
というメリットがあり、人気度が高いです。
それなら、私にとってこのお店でお買い物することがどれほどメリット、デメリットになるんだろうということを可視化すれば納得したお買い物ができるのではないでしょうか?
そこで、「アメリカ倉庫型店舗」と「再販店」の両方で購入した場合の損得を方程式にしましたのでお得度の算出が可能です。
計算が面倒な方は上記方程式から3つのシミュレーション結果でわかったお得と感じるポイントをご紹介します。
結果から申しますと、自宅から店舗までの距離と利用回数によりお得度が変わます。主には自宅から再販店まで、アメリカ倉庫型店舗までの距離の差で、近ければ交通費が浮くのでお得になります。
本記事をお読みいただくことで、値段のことでモヤモヤしてしまう気持ちを解消できます。
当サイトはコストコホールセールジャパンおよびコストコ再販店とは一切関係がありません。
また、コストコとコストコ再販店は別会社であり、業務提携関係ではありません。
単純な店舗毎の価格比較
8商品をピックアップして価格比較しました。
価格比較する条件をあわせるために、商品を1個あたりの単価に変更して算出しています。
1個あたりの単価の例として、ディナーロール9個が140円であれば1個15.5円で計算しています。
商品名 | アメリカ倉庫型店舗 1個あたり単価 | 都内A店 1個あたり単価 | 地方B店 1個あたり単価 |
---|---|---|---|
ディナーロール9個 | 15.5円 | 20.1円 | 20.5円 |
オイコス1箱(12個) | 87.3円 | 179円 | 119.1円 |
マフィン3種アソート6個 | 108.1円 | 150円 | 135.8円 |
ハイローラーBLT21個 | 80円 | 118.8円 | 175.7円 |
たべっ子どうぶつ55袋 | 1,598円 | 2,283円 | 2,050円 |
オキシクリーン290 | 2,443円 | 3,815円 | 3,890円 |
バスティッシュ30個 | 76.7円 | 105.5円 | 86.3円 |
ペーパータオル12個 | 308.1円 | 464円 | 373円 |
合計金額 | 4,716.7円 | 7,135.4円 | 6,850.4円 |
上記の合計金額を元にわかったことです。
アメリカ倉庫型店舗より都内A店は約1.5倍の価格となります。
アメリカ倉庫型店舗より地方B店は約1.4倍の価格となります。
交通費や手間、年間費を考えずに単純に価格比較した結果です。
もっと多くの小分け1個あたりで計算したものはコストコ再販店の値段が気になる?商品1個あたりどのくらい違うのかを調査を見るとわかります。
都内店舗の方が価格が高くなる理由
東京都の方が地方よりも価格が高い傾向があることがわかりました。
考えられる理由は下記の3つです。
①土地代(家賃)が高い
②土地代が高いから大きな店舗を作れず、仕入れ量が限定され品揃え数が少なくなる
③売上が高いと上記②の関係で仕入れ頻度が高くなる
一番の影響は土地代(家賃)にあると考察します。
総合的に見てお得なお店はどっち?
お得度がわかる計算式
店舗ごとに価格が異なりますので完全ではございませんが、どのくらいお得なのかを考えるうえで参考になると考えています。
下記のA,B,X,Yに値を入れることでどちらがお得かわかります。
A:アメリカ倉庫型店舗までの距離
B:近くのお店までの距離
X:1年間でお店に行く回数
Y:1回あたりの商品購入価格
左がアメリカ倉庫型店舗型店舗価格で右が近くのお店価格として計算できます。
89.2AX + 4,840円 + 2,000円X +XY ≒ 89.2BX + 1.4XY
この方程式にご自分の状況を当てはめることでお得度を計算することができます。
この式の特性とシミュレーション結果から考えると自宅からどちらの店舗がどのくらい離れているかで価格影響が大きく変わります。
近くのお店が便利と高いと意見が割れる大きな理由は自宅からの距離と利用回数が関係していると考えています。
計算式の説明
お買い物する時にかかるお金を考えてみます。
①年間固定費:4,840円
②ガソリン代:1km11.3円 ※計算式1リットル170円で燃費15㎞/Lで計算
③人件費(固定費):時給1,000円
④車で1時間に30km進むと考えて上記③の時給から1km33.3円の交通費と考えます。
⑤アメリカ倉庫型店舗までの距離:A
⑥近くの店舗までの距離:B
⑦アメリカ倉庫型店舗渋滞や待ち時間を2時間と仮定:2,000円(上記③の人件費で計算)
⑧1回あたりの商品購入価格:Y
⑨1年間に店舗に行く回数:X
⑩トータル費用:Z
と考えて作成した計算式が下記です。
Z = X((ガソリン代11.3円 + 人件費33.3円)× 距離2A) + 年間固定費4,840円 + 渋滞コスト2,000円X + 商品価格と利用回数XY
これをわかりやすく変換すると下記です。
Z =89.2AX + 年間固定費4,840円 + 渋滞コスト2,000円X
更にまとめた下記の式が
アメリカ倉庫型店舗で購入した時の方程式になります。
Z =89.2AX + 4,840円 + 2,000円X +XY
この式が近くの店舗で購入した場合の方程式になります。
Z =89.2BX + 1.4XY
上記2つの式は両方とも回答がZなので
左をアメリカ倉庫型店舗で右を近くの店舗に置換できます。
89.2AX + 4,840円 + 2,000円X +XY ≒ 89.2BX + 1.4XY
計算式を用いたシミュレーション
■ケース1:店舗までの距離が遠い場合(1回の購入金額1.5万円)
【計算条件】
A:アメリカ倉庫型店舗までの距離:50km
B:近くの店舗までの距離:2km
X:年間利用回数6回
Y:1回の商品購入額:1.5万円
133,600円(アメリカ倉庫型店舗価格) > 126,000円(近くの店舗価格)
アメリカ倉庫型店舗1回での利用額1万5千円(年間9万円)なら近所のお店で買う方がお得な計算になります。
■ケース2:アメリカ倉庫型店舗までの距離が比較的近い場合(1回の購入金額1.5万円)
【計算条件】
A:アメリカ倉庫型店舗までの距離:20km
B:近所のお店までの距離:2km
X:年間利用回数6回
Y:1回の商品購入額:1.5万円
117,544(アメリカ倉庫型店舗) < 127,070(近所のお店価格)
アメリカ倉庫型店舗1回での利用額1万5千円(年間9万円)ならアメリカ倉庫型店舗で買う方がお得な計算になります。
■ケース3:アメリカ倉庫型店舗までの距離が比較的近い場合(1回の購入金額1万円)
ケース2の条件にたいして1回あたりの金額を1.5万円から1万円にしてシミュレーションしてみます。
【計算条件】
A:アメリカ倉庫型店舗までの距離:20km
B:近くのお店までの距離:2km
X:年間利用回数6回
Y:1回の商品購入額:1万円
87544円(アメリカ倉庫型店舗価格) >85,070円(近くのお店価格)
1回あたりのお買い物が1万円(年間6万円)なら近くのお店で買う方がお得な計算になります。
価格だけでは語れない再販店の魅力
価格比較だけをしてきましたが近くのお店にしかない魅力的なサービスがあり差別化できていますのでご紹介致します。
店舗によっては実施していないサービスがありますが確認できているサービスを掲載いたします。
①商品の小分け販売
商品は業務パッケージ販売(36個入りのディナーロールなど特大サイズ & ボリューム)が多く、食べきれないのと賞味期限が切れてしまう問題があります。
再販店では小分け販売している店舗が多いので必要な分のみ購入が可能でSDGsにも貢献できます。小分け販売するには飲食業の許可を得る必要があるのでできる店舗も限定されます。
例えば、COSチョコ京都山科店では食肉販売業、魚介類販売業、密封包装食品製造業の営業許可を取得していますのでパンだけでなく肉・魚・デリカなど幅広く小分け販売しています。更には、食品衛生責任者常駐のもと小分けする際は白衣、マスク、ヘアーネット、手袋着用必須で小分けしており、店舗内から見える化しているのでリアルタイムに小分けの様子が確認できます。
商品は大容量販売なので家に持ち帰っても場所を取ります。家が広くて倉庫があるよーという方なら困らないでしょうけどできれば必要な物を必要な分だけほしい方が多いと思います。
②事前予約・発注
事前に希望商品をリクエストすると商品を仕入れてくれるサービスです。近所のお店のデメリットとして品揃えが挙げられますが、リクエストできるのであればメリットが解消できますし、店舗側も在庫がすぐはけて売上UPにつながるメリットがあります。
③配送サービス
実施している店舗は少ないのですが、商品を自宅までお届けするサービスです。別途手数料がかるものの楽さと時間の有効活用ができます。
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